前回、【100個実食】ヤマザキのケーキドーナツ|プレーンとココアの重さに有意差はあるのか?という検証を行う中で、あることに気がつきました。
「今日のドーナツ、明らかに大きくないか?」
別の日には逆に、少し小さく感じることもありました。同じ商品、同じ4個入りのはずですが、明らかに「個体差」があるのです。
実際に量ってみると、やはり重さにも違いがありました。
そこで、ある疑問を抱きました。
「どうせなら重いほうがお得ではないか?」
例えば、野菜なら「重い=中身が詰まっている」といわれるものがいくつかあります。
では、工場で作られているケーキドーナツでも同じことがいえるのでしょうか?
今回は実際に25袋(合計100個)の重さを計測し、統計的に「お得な選び方」があるのか検証しました。
なお、本記事で検証したのは山崎製パンの「ケーキドーナツ(4個入り)」です。
商品仕様や原材料などの詳細は公式サイトでも確認できます。
→ ヤマザキ公式「ケーキドーナツ」製品ページ
結論
結論から述べますと、ヤマザキ「ケーキドーナツ」は重さで選ぶ価値があるといえます。
- 最大:190.5g
- 最小:167.3g
- 差:23.2g
重さが最大の袋と最小の袋の差は、23.2gでした。この23.2gという数値は、ドーナツ約半分個分に相当します。同一価格であれば、決して小さくない差です。
検証方法


- 対象商品:ヤマザキ ケーキドーナツ(4個入り)
- サンプル数:25袋
- 測定方法:包装から取り出し、電子スケール(小数点第1位まで表示)で1個ずつ重量を測定
- 単位:グラム(g)
測定データ
| No. | 合計重量(g) |
|---|---|
| 1 | 190.5 |
| 2 | 169.3 |
| 3 | 179.0 |
| 4 | 182.2 |
| 5 | 186.1 |
| 6 | 187.6 |
| 7 | 183.0 |
| 8 | 174.2 |
| 9 | 173.0 |
| 10 | 171.2 |
| 11 | 173.3 |
| 12 | 177.8 |
| 13 | 174.1 |
| 14 | 190.1 |
| 15 | 177.0 |
| 16 | 178.5 |
| 17 | 177.7 |
| 18 | 185.0 |
| 19 | 176.5 |
| 20 | 171.5 |
| 21 | 172.7 |
| 22 | 178.9 |
| 23 | 182.3 |
| 24 | 167.3 |
| 25 | 175.9 |
基本統計量
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均 | 178.6g |
| 中央値 | 177.8g |
| 標準偏差 | 6.3g |
| 最小値 | 167.3g |
| 最大値 | 190.5g |
中央値(177.8g)は平均値(178.6g)とほぼ一致しています。
このことから、分布に大きな偏りはないと考えられます。
また、標準偏差は6.3gでした。
これは、178.6 ± 6.3g の範囲に約68%の袋が収まることを意味します。
ヒストグラム

図1.ヤマザキ ケーキドーナツ(4個入)重量分布(n=25)
5g刻みで見ると、
- 165〜170g:2袋
- 170〜175g:6袋
- 175〜180g:8袋
- 180〜185g:4袋
- 185〜190g:3袋
- 190〜195g:2袋
最も多いのは175〜180gでした。
190g超えは25袋中2袋であり、出現頻度は8%。
分布上では少数側に位置するといえます。
外れ値はあるのか?
ヒストグラムを見ると、分布は中央(175〜180g付近)に山があり、左右にゆるやかに広がっています。全体としては、極端に歪んだ形ではなく、自然なばらつきの範囲に見えます。
今回の結論は「重い袋を選ぶほうがお得」というものですが、その根拠となる最大値 190.5g が外れ値(統計的に異常値)であるかどうかを検証します。
ここでは標準偏差(σ)を用いた簡易的な判定を行います。
正規分布に近いデータの場合、平均±3σの範囲に約99.7%のデータが収まります。
今回の結果は次の通りです。
・平均:178.6g
・標準偏差:6.3g
・3σ:6.3 × 3 ≈ 18.9g
想定される範囲は、
178.6 ± 18.9
= 159.7g 〜 197.5g
最大値の 190.5g はこの範囲内に十分収まっています。
つまり、統計的に明確な外れ値とはいえませんでした。したがって、今回の「重い袋」はいわゆる規格外のような特別な存在ではなく、分布の自然な延長線上にある一例だと考えられます。
まとめ
- 袋ごとの重量差は最大23.2g
- 平均は178.6g
- 標準偏差は6.3g
- 190g以上は比較的まれ
最大23.2gの差については、水分の蒸発量や油の吸収量の違いも一定の影響はあると考えられます。
しかし、ドーナツ単体での重さの最大値と最小値の差は、プレーンで10.4g、ココアで9.9gでした(前回記事の測定データ参照)。
この結果から、水分や油分の差だけで袋単位の23.2gを説明するのはやや難しいと考えられます。また、実際に100個を食べ進める中で、明らかにひと回り大きい個体も確認されました。
したがって、生地を切り分ける段階で生じたわずかな質量差が、4個分として積み重なった結果と考えられます。
以上の結果から、ヤマザキ「ケーキドーナツ」は重さで選ぶ価値があるといえそうです。
もしスーパーで見かけたら、ぜひ手に取って重さを確かめてみてください。
※本記事は筆者による独自計測データに基づくものであり、品質や規格への問題提起を目的とするものではありません。商品の仕様は製造ロット等により変動する可能性があります。
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